「一緒につくっていく」
「言われたことをそのままやったら負け!」とまではいきませんが…、自分の中でそんな考えがあります。問題を解決したり、今あるものをより良い方向に変える・新しくすることが、デザイナーのお仕事の1つだと思うんです。だから、目の前にあるものが本当にベストな状態なのか、常に疑問を持って見直すことを大切にしています。
お客様のご要望の奥にある、意図まできちんと理解して、「そういう意図でしたら、こっちの方がより良いですよね」ってご提案したり、お客様に具体的なビジョンが無い時は、「これに必要なことって、これだと思うんです」と方向性を定めてみたり。(あと単純に、お客様を「おおっ!」って驚かせたり、楽しんでもらうことが好きなので、「なんか…ひとヒネリふたヒネリしなきゃ…!」と不思議な使命感が働くこともあります)
しっかり見つめて想いを受け取る
そういった工程を経てできたものって、やっぱり喜んでもらえることが多いですし、反応がもらえることで私自身もモチベーションが上がります。お客様とデザイナー両方が楽しくつくっていける関係って、理想的なモノづくりですよね。
受け身にならず、でも一人でずんずん進むわけでもなく、相手の想いに寄り添いながら、“一緒に”つくっていくことが、私のお客様想いです。
お客様のお役に立つ最良の手段を、時間が許す限り考え倒す。根本のスタンスはそうありたいと思っています。
実際には、時間とコストは無限じゃないし、折り合いをつけなければならない場面は必ずあります。求められていないところまでやりこんでしまうことも良くないし、言うまでもなく、お客様にご迷惑をかけるようなことはしてはいけません。でも「こんくらいでいっか」ってすぐに割り切るのもなんだか許せない…!
そんなふうに、頭の中で色々なことがゴリゴリぶつかっていて、最もバランス良く着地できる場所を探している時って、結構たいへん…。でもこの状態が、お客様の喜びにたどり着くために、一番ちょうど良いのだと思っています。